ベトナム人女性はマリッジブルーになるのか

こんにちは★でんちゅうです。


5月にベトナム人女性と入籍している僕ですが、ベトナムの伝統からすると「結婚式を終えるまでは正式には夫婦ではない」みたいな考え方があり、一緒には住んでいません。ですので僕は湯水のように金を使う、独身貴族的な生活をしておりました。ある事件が起こるまでは・・・。

マリッジハイからのマリッジブルー

春の入籍から結婚式の準備をしておりまして。弊嫁もかなりテンション高く生活しておりました。この現象をググってみたところ「マリッジハイ」という現象で結婚前後に(主に女性の)テンションが普段の生活よりも高ぶるということらしいのです。昨年から投資をはじめた僕はここで一抹の不安を感じました。感情はバイオリズム。投資のトレンドチャートの浮き沈みの如く、のちのち、このハイが「離婚する」的な感情の下落チャートにならなければよいのだが・・・。

離婚すると言われる

ある日、ふたりで会っているときに僕が生活費とかの計算をなんとはなしに話してました「収入が〇〇で家賃が〇〇、食費が〇〇だから1ヶ月に10万円くらい貯金できるかな・・」。と言ったら、急に黙り、泣いて帰ってしまいました。そして、LINEでメッセがきて「もう限界。結婚しない。結婚指輪も今まで結婚関係にかかったお金も全部返す。もう限界」。

は????・・・・・・・なにかの限界きたあああああああああ !!!!!!!!!


ベトナムという国に5年住んでいますとね。ある真理に気がつくのですよ。「この国では日本人が想定する最も最悪な事態が起こる」。かの有名な物理学者アインシュタインはかく語りき、「想像力がすべてだ。それは人生でこれから起こることの予告編である」。

こういうことかよ、アインシュタインさんよおおおお!そりゃあんまりだよおお。


僕の感情トレンドチャート理論は現実のものとなりました。当初はまったく意味がわからずとりあえず、相手の実家までバイクで向かいました。そこでふと冷静になり、「でも、お母さんと下手に会ったりして事情が知れると大事になる」と思い、『耳をすませば』の天沢聖司くんのようにバイク(天沢聖司はチャリ)で彼女の家の前で待っていました。しかし、顔面的には、ジブリタッチでもイケメンでもない僕の場合はストーカー的な感じです。「変な外国人がずっとバイクでおる・・」外国人の少ないエリアです。近所のベトナム人はざわざわしたかもしれませんが、僕にとってはそんなことなど気にも止めてる暇はありません!

すると彼女が家に戻ってきました。呼び止め、ちょっと話そうと言いましたが「今日は話したくない」と言われ、『耳をすませば』作戦はあえなく失敗しました。しかし、僕はそのとき気が付きました。「今日はもう話したくない」ということは後で話そうということか(ストーカー的楽観的解釈)。しばらく様子を見てみることにしました。

階段から落ちる

弊妻と連絡が取れないままに数日の時間が過ぎました。ハノイは毎日、雨、雨、雨。。「俺達のいまの状態を天候が表現してるみたいだぜえ・・・」とわけのわからない事にうつつを抜かしていたら、雨に濡れた階段から滑って落ちました。2メートルくらいはバタバタっと落ちました。

体勢を崩した瞬間、指を強烈についてしまいました。一瞬まがってはいけない方向に指が曲がったような気がしましたが、刹那。次の瞬間には階段から転げ落ちていました。「ぐはあ!!」と言ってその場でうずくまった瞬間、手に痛みが走りました。5分くらい痛みでうずくまって動けませんでした。すぐ右手の指がパンパンに腫れ上がって僕は「やらかした」と直感しました。日系の病院に電話すると外科はやってないのでビンメックへいってくださいと言われました。ビンメックはベトナムを代表する財閥系コングロマリットのビングループが運営する病院です。「ローカルかあ」ベトナムの病院はあんまりいい話は聞かないので憂鬱な気持ちで病院へ向かいました。


ところがどっこいですよ。ねえ皆さん。正直ビビりました。病院は小児科の病室の周りに偽のドラえもんが描かれていること以外はかなりクオリティが高く、そして日本語が話せる人までいました。外科に行くと予約無しでしたがすぐに診療、レントゲン撮影もスムーズにやってくれました。

レントゲン撮影の結果、「骨はなんともないですね」。良かったんですが、僕は絶対あれだけ痛くて腫れてたら骨折までいかなくてもひびの一本や二本はいってると思ってきているので逆にマジかと思ってしまいました。今までの人生骨折をしたことはありませんので、(骨が折れたら一体どれだけの痛みと苦しみを味わうんだろう・・・)と見えないからこそ湧き上がる恐怖に怯みました。絶望の淵にたっている僕に先生は「じゃ、サポーターしときますんで〜お大事に!」といって処置をしてくれました。

するとLINEがピコンとして、弊妻からメッセージがきました「大丈夫?」と。僕は階段から落ちたときにこれはヤバイと思ってLINEで妻へメッセージを入れていたのを忘れていました。そこから、まあ何とも無かったから大丈夫というような内容を送ったらそこからは先日の離婚宣言が無かったかのようにケロッとして心配のメッセージをしてくれたりして普通に戻りました。日本人からするとあれだけのことがあった後に「今回は許す」とか「ごめんね」とかなしに通常に戻ることには違和感を感じるかもしれませんがベトナム人女性(弊嫁だけかも・・・)にはよくあるので、僕は「あ、戻ったな」と思うだけです。

怒った理由を聞くと、僕が過程の収支の計算をしていたときの生活費が高かったことに怒ったのだそうです。そういえば、弊嫁は常日頃から僕に対して「お金遣いが荒い」と言っていました。しかし、そんなに怒ってる感じではなかったので流しており、先の計算では日本人との飲み会やらなんやら独身貴族時代の豪遊費をできるだけ結婚後も残したいという理由で通常使う月の生活費より数万円程度盛って計算していました。その額をみた弊嫁が「あんなに何回もお金遣いが荒いと言っていたのに、まったく聞く耳を持たない」と思ったらしく、マリッジハイからのマリッジブルーへ一転。「限界です実家に帰ります」的な感じになったのでした。

女心と秋の空。という言葉がありますが、うちの場合はそれどころじゃないです。・・・がんばろ。

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