有給休暇は労働法で決められた労働者の権利です。そして、会社を退職する時、有給休暇が残っている人は「有給消化」と言って退職の前にまとめて有給を取って「大人の夏休み」的な期間を過ごしたり、次の職場が決まっている場合でも前職を辞めたあと有給休暇分の日数の給料が支払われるなどメリットを受けることができます。を行使することができます。
有給消化できなかった失敗談を書こう
僕は前職で有給消化を拒否され約30日間の有給休暇を捨てた経験があります。当時の時価総額40万円程度の痛手でした。
もう、何年も前の話になりますので、前職や有給消化拒否をした社長を恨んでいるわけではないので、社名などは一切ブログでは公開しませんが、この記事を読んでいる人が1人でも多く、僕と同じくさびを踏まないで会社を退職するとき有給休暇を消化し、ひとりでも多く救われることを願って。書きます。
前提として、大事なこと3つあります。
・有給休暇は労働者の権利
・有給休暇を捨てることはタダ働きしたことと同等
・タイミングさえ間違えなければ会社は有給休暇拒否はできない
基本的に有給消化は退職時にできます。どんな圧力や屁理屈を言われても。退職日までに有給消化してください。今までの労働を無駄にしないためにも。ここからは僕が会社を辞める時に失敗した話です。あの会社まじブラックだったな。と辞めて4年経った今でも思いますw
会社辞める
当時、会社を辞める決断をした僕。上司に辞めることを説明して、社長に説明してというステップを踏みました。当時僕が在籍した会社は、喧嘩別れする社員が結構な割合(40%)くらいいましたが、僕は新卒で入社した義理もあると思い、辞める理由を理解してもらって円満退社をしようと思い、実際に最終的には円満退社になりました。表上はw ですので、制度上は一撃辞表を出して有給消化申請をしてパパっと引き継ぎして去れば良かったんですが、丁寧に進めました。
引き止められる
ここで想定外の引き止めが入りました。今思うと「一度辞めると覚悟を決めた社員を引き止めるのはナンセンス」。会社経営陣の考え方、アウト。なんですが、新卒入社で教育を丁寧にした(スパルタだったけど)し、自分で言うのもおこがましいですが、一時期は会社の全案件の3割くらいに携わっていたりしたのでそこそこ社内での僕は主力戦力だったと思います。「でんちゅうが辞めたら痛い・・・」と思ったのか、社長がサシ飲みを誘ってきて深夜までお互い腹を割って話しました。そして最終的には退職する理由をちゃんとわかってもらい次のステップを社長も応援してくれるという運びになりその場で当時年末近かったこともあり、「切りよく12末」で辞めます。と僕から言いました。ここが今回の最大のミスでした。有給消化について一切話さないで退職日を決めてしまったのです。
有給消化について思い出す
引き継ぎをちゃんとこなすため資料を作ったり、次の職場は別のベンチャーの立ち上げに参画することが決まっていたので、そことの調整や準備などバタバタしていると、いつの間にか12月に入っていました。「お、退職まであと1ヶ月か」とその時、当時の上司から「そういえば有給消化するの?」と言われました。完全に忘れていました。そうだ、辞めるときって有給消化して辞めるよな。有給1ヶ月くらい残ってるw 12末退職だけど、社内ではそれで体裁上は1末退社ってことにしてもらって有給消化させてもらおう。僕はそう思い、社長のところに相談に行きました。
「それは無しやもうお前は退職日決めて、有給消化の話とかしてなかったから無しやろ」。
そして、上司には社長からそう言われた旨伝えたところ「そっか・・・」と。翌日、社長から呼び出され、会社お抱えの社労士からのメールを見せられました。その中には「有給休暇は業務に支障がない範囲で行使しなければならないので、今回のケースは認められない。もし引き継ぎ業務をないがしろにして有給消化して損害が出た場合は従業員が過失責任を追うこともある」みたいな内容が書かれていました。正直ドン引きしました。別にごねたわけでもないのにリスクヘッジしてきやがったわけです。(こいつ、社長め。俺が初の事例じゃないな?手慣れすぎている)。なんか今まで喧嘩別れみたいな辞め方した社員達がなぜそうなったのか、わかった気がしました。いきなり「◯◯さんは先週で退職しました」みたいな事後報告があって。「彼は自分の仕事に責任を持たなくてヒドかった!」みたいなことを全社員の前で言ったりしていました。
それって有給消化拒否して、問題にされてめんどいから辞めさせたんじゃないの?って今は思っています。
結局消化しないで辞めた
金額にすれば40万円くらいのお金をもらう権利をどぶに捨てたようなもので今思うとありえないんですが、次の職場でもベンチャー立ち上げに向けわくわく準備していた僕に取っては実は大した問題ではありませんでした。「ま、いっかー次でがっつり儲けるためにどうするかに時間を使ったほうが良い」と思っていました。
結局、有給は消化せず12月末ギリギリまで引き継ぎやメインから外れた業務のサポートなんかをして働きました。
でも未だに思う、「俺は1ヶ月をあの時捨てたんだ」
有給消化を棒に振ったことは今でもときどき思い出します。なぜなら、その後は結構経営サイドに経った仕事をして人事労務の知識を身につけるごとに「あの時、有給消化をしなかったの、モッタイなw」っと思うことしかないです。ですので、これから会社をやめようと思っている人には僕と同じくさびは踏んでほしくないのです。
この記事では経験談メインなので端折りましたが、退職時の有給申請を通す方法は下の別サイトのページが参考になります。
退職時に有給休暇消化を拒否された場合の実戦的反撃法!
そして、最近はそもそも退職時のトラブルなどを想定して退職代行をしてくれるサービスもできました。もしも会社をもめて精神的ダメージを追ったり僕みたいに金銭的な不利益を被るくらいなら5万10万くらいの金は安いです。
そろそろ会社辞めませんか? | 退職代行なら、EXIT
今日は僕の退職時に有給消化を拒否された経験談を書きましたが、みなさん会社辞めるときは損しないようにしてくださいね!