【黒歴史】早朝からひたすら大声で挨拶する「あ、テレビでみたことあるコレ」っていうブラック新人研修に参加した結果wwwwww

こんばんは。でんちゅうです。

4月ですね。桜舞い散るこの時期になると、毎年思い出すことがあります。ここ5年はベトナムにいて桜咲いてないんですけどね。ま、細かいことはいいからお茶でも飲みながらダラっとよんでください的な記事です。特に誰かを批判したり、反省もありません。

あれは私が新卒で入社した会社での出来事でした。もしかしたら同じような研修に参加したことがある人もいるかもしれませんが。ダラダラ長く書くので、ちょっと最初に結論を申しますと。

3泊4日とかで地方に送られ、山の中で朝っぱらから「おはようございます!!!」的な挨拶を声がかれるまでさせられたり、42.195キロいきなり歩かされたり、最後、「学生の甘さとの決別」宣言みたいなことをやる系の研修は1ミリも意味がないですwwwwもし、参加せざるを得ない人、エンタメとして楽しんでください。参加しちゃった人、悪い冗談だと思って忘れましょう。

では、僕の体験談をダラダラっと書いてまいります。

社会人、初日。研修へ送られる

とあるどベンチャー企業へ入社した私。ベンチャーなんですが、経営陣はなんか40代〜50代の人の人がいて「生きるバブルの化石」みたいな感じの振る舞いをしている会社でした。なにかと精神論が多く、飲み会へ行くと「早くお前らも年収1000万稼いでみろよ!」と朝まで飲みに付き合わされる会社でした。今思えば、「あちゃちゃー」ですね。

そんな会社の入社1日目は軽い入社式でした。同期は4人。一応、「辞令!」みたいな感じで配属が言い渡され、その脚で「研修へ行きます!」とバスに乗せられました。新人4人「えっ?」みたいな。

茨城県?

東京からバスに乗ること3時間。茨城県の山奥へ連れて行かれました。

「今日から3泊4日の新人研修をやってもらいます!社会人としての意識を持って4日後の月曜には切り替えて業務に臨んでね!

0002

えっ?今日、木曜日なんですけど・・・土日もやるのかよ!

新卒切符でハズレくじを引いたような想いをふつふつと感じながら新卒4人は研修に参加していくのでした。研修は東京のベンチャー企業数社の合同研修になっており、参加者40名。これから地獄の4日間が始まるのでした。

声出し

進行を務めるはパッとみからして「鬼軍曹」。ひと目見て、正直「あ、自分お腹痛いんで帰ります」っていいたかった。鬼軍曹はすかさず、「お前らは、学生気分のままここにいるクズだ。なにスーツなんて着てるんだいますぐ運動着に着替えろ。今すぐにだ」」と怒鳴りました。

40人がダッシュで部屋に返り、運動着に着替えて多目的ホールへ再集合します。

「べらべらしゃべってんじゃねえーー!お前ら、この時間も業務時間だぞ!!」鬼軍曹の激が飛び、おしゃべりしいた女子が泣きそうな顔にトランスフォームしましたが、鬼軍曹はピクリともしません。その姿、仁王像。

「社会人の基本、挨拶だ。いいか。覚えろよ。”おはようございます”、”しつれいいたします”、”よろしくおねがいいたします”だから。はい、そこの眼鏡のお前。本気で言ってみろ。本気だぞ?」鬼軍曹は眼鏡のいかにもガリガリで弱々しい男を選びました。

ガリメガネ「お、、、言ってもいいですか?・・・あれ?おはようございまっす!こんな感じですか?あれ?・・・・よろしくおねがいいたしますっ!しつれいいたします」若干テンパりながら、それなりの声の大きさで言ったと思った瞬間。

「バカヤローーーーーー!本気って言っただろ本気ってこうだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!おはようございます!!!!しつれいいたします!!!!!よろしくおねがいいたしますうううーーーーーー!!!!!!」

めちゃでかい声。声の大きさが本気だというのであれば、結婚のプロポーズとかする時は店がぶっ壊れるくらい大きな声を出さなきゃいけなくなる。

鬼軍曹は吠え続ける「いけええうぇええええーーーーー!」メガネガリは力の限り3フレーズを叫んで開放された。

「ここからが、本気同士のぶつかり合いだ!ここにいる40人全員で対決する!」ぶっちゃけ意味がわからなかったけど、ルールは至ってシンプルだった。40人の中から2人だけみんなの前に出て、さっきの大声の挨拶をする。40人はどっちが本気だったかを下を向き周りが見えない状態で挙手して投票。投票数の多かった方が勝ち。

ここから1日中、大声での激闘がはじまる。最初こそ声の大きいモノが勝つが、何度も何度も投票を重ねるうちに、審査側のみんなの「本気ってなに?」がゲシュタルト崩壊のごとく瓦解する。声を振り絞るパフォーマンスへ移行するのだ、体をのけぞり「はああああ」と言ったあと、「おはようううううう、はああああ、ごおおお、ざああああ、いいいいいまああああああああーーーーーーーーーはあ、はあ、、、すああああああ!!!!!!!!」みたいな感じになる。

あ、これ良くテレビでやってるアホな研修だ。僕はそのときフッと客観的にその場を見てしまったそれがいけなかった。

客観的になると「笑ってはいけない24時」と化す

ドラゴンボールであれば筋斗雲に乗れるほどの純粋なこころを持ち、ブラック研修にのめりこめれば、それの方が幸せなのかもしれない。しかし、「テレビで見たことあるアホな研修」というダークサイドに落ちたらそこから地獄がはじまる。

「笑う犬の冒険」でウッチャンが真面目なんだけど、シュールな笑いを入れてくるコントを見ているようにシュール極まりない。あの手この手を使って真面目に本気を追求し続ける様、女の子が女を捨てて「いやああああああああああ、おはようございやああああああ!!!!!」と言っているのを見て、最初の「いやーっ」ていうのアリなん?とかって同期にぼそっというと、お互い笑いそうになる。「、、でんちゅうさん、あかん。馬鹿にしたらあかん。笑ったら俺らアウトやwwww」同期は自分で言いながら大草原をぶちまけてしまい、鬼軍曹にしばかれた。もちろんのごとく俺たちも連帯責任で詰められた。

朝まで続く

そのあとも42.195キロのウォーキングで根性を試されたり、少ない費用で土地勘もない場所でスマホなんかの情報なしでスーパーを探して夕食の材料を買ってバーベキュー場でどのチームが最速で作れるか勝負させられたり、と内容的には90年台のバラエティ番組。にもかかわらず。反省会は真剣さを求められ、深夜遅くまでお互いの良いところ悪いところを追求しあうよくわからない精神修行(今思えばコーチングの一種かな?)をやらされ、ボロボロになりながら、3日間が過ぎた。鬼教官は常に激を飛ばし続ける。社会人として、「与えられたミッションを期待以上にこなす」それのみを洗脳されていった。睡眠時間は平均3時間。毎朝の朝礼に遅れたら、罰として腕立て100回とかさせられ、「私は今日寝坊をしました。反省します」みたいな宣言をさせられる。半分バカにしていた僕も5回くらいコインチェックの和田さんの記者会見みたいな顔になって泣いた。

そして、4日目の朝

鬼軍曹は寝坊をした。

僕たちは毎朝4時に起こされ、ランニングからはじまるのだが。かならず朝礼。鬼軍曹とともに、前述のあいさつから始まる決まりになっていた。鬼軍曹の研修会社の女性アシスタントの人に「あの軍曹さん着てないですけど・・・」というとアタフタして、「だねw」と笑う。

「だねw」じゃねえよwと思ったけど、みんな洗脳されているので、主催者側に強く出れない。5分後、女性アシスタントは重い腰をあげて鬼軍曹の部屋に向かった。10分後。鬼軍曹は蒼白で猛ダッシュしてきた。

「誠にいいいいいいいい、もうしわけええええええええええ、ありませんでしたあああああああああ。今日俺は寝坊をして遅刻をした。時間を守れないものは。社会人失格だ。俺はこの後俺自信に”罰”を与える」

鬼軍曹は寝ぼけてよくわからないことを言っていた。その後、「罰」が一体なんだったのかも非公開。あれはズルい。

そして、ブラック研修は幕を閉じた。月曜は42キロ歩いた足のダメージが瘉えぬまま、出社させれ、代休はなし。23時まで働いて、残業代なし!!!!!あまりの疲労に30分昼寝をした同期は先輩に全体メールで「周りのやる気が削がれるのでやめてください」と怒られる。

研修半年後、振り返り懇親会にきたのは40人のうち10人。30人が辞めていた。

そして、2年後うちの会社も新卒同期だった人はみんないなくなった。

研修に参加していた会社は鳴かず飛ばずでちょっと倒産した。

ブラック研修。効果なしやろ。わらう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加