バブルなの?100万円を超えたビットコインを今もう一度理解しよう!



みなさん、ご存知の方が多いかと思いますが、2017年11月26日。ビットコインが史上最高値、初の6ケタである1BTC =100万円の大台に乗せました。日本時間午前1:45分現在は102万円で推移しています。2017年はじめは10万円程度だったので、たったの1年で10倍の価格(それも10万円という高値と思われていたところからです)になったので、今回の記事ではここで今一度ビットコインについておさらいして理解を深めようと思います。
  

ビットコインはなぜ価値がある?

ビットコインはブロックチェーン技術が使われた初の仮想通貨として誕生しました。開始当初は1枚90千セントとかの価格がついていて、1万ビットコインでピザを2枚購入したというのが一番最初にビットコインが使われた例として有名です。現在の価格でいうと100億円のピザということになりますのですごい高価なピザになりましたね。

つまり、ビットコインとはお金なんです。お金の起源は大昔にさかのぼります。大昔ひとびとは食べ物や物品を物々交換していましたが、食べ物だったら腐ってしまうし、物品は持ち運びが難しいものもありますから別の方法を取ることにしました。それが貝殻などを使った価値の保存の方法です。お米なら貝殻10枚、馬なら貝殻100枚。と言った具合に貝殻でものを購入できるようにしたことでモノの流通は格段にしやすくなりました。これがお金の最初です。

やがて人は希少価値の高いものを見つけます。金です。金は埋蔵量が限られているため、希少性が高いです。価値の高さが担保されているのでより安心してお金として使うことができるようになりました。しかし、金は持ち運ぶのが重く少額の決済に対して不向きだったため、貨幣という概念が生まれました。金貨や銀貨といった小さく持ち運べるコインなら持ち運びが楽ですし、少額決済に向いています。

そして文明が進化して国という存在が生まれます。すると金貨や銀貨ではなく国が責任を持って発行する兌換紙幣が発明されます。紙幣事態には数十円とかの価値しかないのですが国が保有する財産(昔は金に裏打ちされていた)があるため人は国を信用して紙幣を使えるようになりました。紙幣は金貨や銀貨より軽く、国の経済情勢に応じて紙幣の設計が柔軟にできるのが特徴です。これらを法定通貨と呼びます。

近年では国の発行する法定通貨を使う個人の信用をつかったクレジットカード決済という方法ができはじめたり、ICカードを使った電子マネーなど紙幣を使わない電子的なアプローチが発明されてきました。

つまりお金の歴史をたどるとシンプルでその時代に応じたもっとも使いやすい技術を使って社会経済活動に使うお金が決められてきたんです。そして、現在ではその主役がブロックチェーン技術に裏打ちされたビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号通貨)ということになります。
  

実は世界の銀行は電子貨幣を30年前から研究していた

元日銀にいた中島 真志 さんが書いた『アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者』という本を読むとよくわかるのですが、日本や欧米、シンガポールなどの国では1990年くらいから法定通貨を電子化する研究がされたり、実用化プロジェクトが組まれたりしてきました。実は各国の中央銀行はすでに通貨の電子化をいち早く予測して研究してきていたのでした。

しかし電子データの改竄や、インフラ設備の莫大な投資金額などがネックになり実用には至っていませんでした。そこに登場したのでがブロックチェーン技術を持ったビットコインでした。ビットコインはブロックチェーンという技術で改ざんができない仕組みを実現しました。PoW(プルーフオブワーク)という承認作業を取ることでお金の使用履歴が複数の台帳に分散されることで不正をできなくしたのです。

わかりやすく例えるならばFacebookで投稿したあと、やっぱり投稿を削除しようとすれば投稿は消せますが、LINE(現在の仕様)でグループに投稿を一斉送信したら、その投稿はグループ全体の記録には残ったままになります。

ブロックチェーン技術もそんな感じでお金の移転や記録が複数の台帳に記録されることで改ざんが極めて難しい仕組みになっているのです。そしてビットコインは上限発行数が2100万枚と固定されているため、価値の保存ができます。

一般に貨幣(通貨)には、①一般的交換手段、②価値の尺度、③価値の保蔵手段という3つの機能「貨幣の三大機能」があるのですが、ビットコインはそれを満たしているのです。そのため世間から次世代のお金と注目を集め、買われていくうちにいつのまにかビットコイン相場は100万円まで高騰したのでした。  

これからのビットコインはどうなる?

まず、みなさんが気になるのは「ビットコインはバブルなのでは?」ということでしょうが、でんちゅうの見解ではバブルですw 「バブルかバブルでないかは、破裂してみなければ分からない」とはよく言われることですが、ビットコインは一本調子で価格を上げてきました。ビットコインの相場をみるうえで注意しなければいけないのが、株式におけるような投資指標がないことです。株式の場合には、PER(20)(株価収益率)やPBR(21)(株価純資産倍率)といった株価水準の尺度があり、こうした数字が大きければ買われ過ぎ、小さければ売られ過ぎといった判断がなされて、株価が調整されていきます。

しかし、ビットコインには株価のような裏付けとなる基準がないのです。各国の銀行のお偉いさんや経済評論家が警笛をならすときの根拠としてはこの点が指摘されることが多いです。

ちなみに過去、日本では大きなバブル崩壊を経験しました。その時には「株価は、地価の上昇を織り込めば、日経平均で5万円まで行く」とか「東京は国際金融都市になるため、外資系企業が大挙して進出してくるので大量の超高層ビルが必要になり、地価はさらに上がる」といったもっともらしい説が唱えられていました。しかし、それは今となってはよくわかるとおり行き過ぎた理論で実体経済とはかけ離れていたのです。

でんちゅうはビットコインはこれから専門家の多くがビットコインの価格上昇の正当性を論じ始め、公共交通機関での会話でビットコインの相場の話がではじめたら危ないと思っています。過去の日本経済のバブルでぎりぎりのところを切り抜けた人の話では、たまたまエコノミークラスの飛行機に乗ったら、いたるところで株の取引の話がされていて、これはマズイと思って資金を引き上げた投資家が難を逃れたという話もあります。
  

ビットコインのこれから

少し暗い話になってしまいましたが、投資にはリスク管理が大事ですので上記の内容はしっかり頭に入れてリスクヘッジをしておくことが必要です。ただしばらくはビットコインの相場上昇は続くと思っています。あくまででんちゅうの予測ですが、150万〜180万くらいまではビットコインは急ピッチに値段を上げると思います。しかしチャート的には2017年はほぼ上昇してきたので、一旦調整(またはバブル崩壊)が起こる可能性があります。もしビットコインが0になってもあなたの生活が困らない金額で周りの様子を敏感にキャッチしながらビットコイン取引を楽しんでみてはいかがでしょうか。でんちゅうは120万くらいで半分くらいのビットコインを利確して残り半分はVALUで使ったり、投資対象として取り扱ったりしていきたいと思います。


でも、もしもでんちゅうの悲観論が外れてビットコインが200万円とかを超えて、価格が安定して一般流通仕出したら、ホント、スミマセンww ひとつ楽観論としていえるのはビットコインに流入してきているお金の量はまだ30兆円程度。ビットコインが次世代のお金だとすると、世界全体のお金の量と比べて桁違いに少なすぎるんです。ですので、これからもっと一般層がビットコインと法定通貨を交換しだしたらまだまだ価格は上がるということもないことはないです。それを信じて少量のビットコインを長期ホールドしておくのもあなたの投資哲学次第です。では今日はこんなところで「100万円を超えたビットコインを今もう一度理解しよう」というお話でした〜★

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