全員に好かれようとは思わない方が幸せになれる

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VALUで書いて反響があったポストをブログでまとめてみます。


僕はWEBディレクターとして、WEBデザインに関わる仕事もしているのですが、デザインというものは価値が見えづらいものでございます。他のプレイヤーの中ではとことん低価格路線をひた走っている人たちもいます。


 

しかし、僕が関わるデザインは、ベトナムであろうが、日本であろうが値段は変えません。ときどきお客さんからは「正直なところ、他社と比較して見積もり額が数倍であり、ビックリしております」。と苦言されることもありますが、そんな時には「それなら他社と仕事してください」。とぶった切っています。

この仕事を日本でもしてきて5年以上経つのですが、わかったことがひとつだけあります。安く買い叩くお客さんとばかりしか仕事ができないとデザイナーさんの給料は安く抑えられてしまったり長時間労働を強いられたりします。結果、仕事の質が劣悪になります。まわりの目を気にするあまり自分やチームに負担をかけちゃうんですよね。

ですので、僕は決してデザインの安売りをしません。

日本人デザイナーであろうと、ベトナム人デザイナーであろうと僕が判断して高品質でセンスの良い仕事をしてくれる人のデザインは国際基準の価格で販売して値引きはしてません。

このスタンスで仕事をし始めてから、一瞬で関わりがなくなったお客さんもいましたし、新規でお問い合わせいただいても見積もりで取れないことが増えましたが、売上的には以前より良くなりました。仕事的にも安売りしてしまうと数をさばかなければならないので、長時間労働が必要になりますが、質の高単価の仕事をこなすと短時間で良いので精神衛生上もはるかに今の路線の方が良いなと思っています。

そして、デザイナーさんも生き生きと自分の仕事に自信を持ってくれるようになりました。そして、ディレクターとしての僕の仕事の質も上がってたとえば、ドローンで撮影した空撮コンテンツや3Dカメラで撮影したコンテンツをWEBサイトにいれちゃおうか!みたいな新しい発想でベトナムにある他の会社では実現できないような仕事なんかにも取り組むことができました。

ようはいい仕事がしたいなら、全員に好かれようとは思わない方が良いです。どれだけ自分の仕事を尖らせられるかなんじゃないかと思う昨今でございます。


もし、今あなたが置かれている環境が、安い単価での大量の仕事を要求するような仕事なら一度立ち止まって考え直した方がいいかもしれません。僕は昔勤めていた会社がその傾向があったので、環境を変えて今の働き方でコンセンサスが取れることを採用面談で確認した上で今の職場にいます。

ちなみに、採用面談とは働き手を一方的に試すテストではなくて、働き手と会社のビジョンや考え方の方向性が合っているかどうかを確認する場なので、僕の場合、転職するときはガンガン質問してました。

環境ひとつでまったく働き方ややりがい、ひいては健康面にも影響はでますので、変な負の意識がある会社はさっさと去るべきでしょう。

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