僕が東南アジアで2回転職してまで働く理由

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僕が最初に東南アジアに来たのは会社から駐在として派遣されたからでした。当時は海外就職願望みたいなものはありましたが、「どうせ働きに行くならヨーロッパやアメリカ!」という意識が強かったです。

しかし、ベトナムでの仕事が始まって、現地でどんどん1次情報に触れたり、東南アジア各所を回ってきた人とお会いする機会を何回も経て、僕の考え方は180度変わりました。東南アジアがおもしれーぞ。と。

無いものばかりはチャンスばかりということ

その最も大きい要因が無いものが多い。という場所であることです。いろいろな問題・課題。日本にはあって便利だけど、東南アジアには無いものがたくさんあるんです。それってチャンスじゃないですか。安全で美味しい食品が食べられるのが当たり前な日本ですが、ベトナムでは野菜ひとつとっても安心して食べられません。ですから、日本の生鮮食品が高値で取引されることだってあるんです。

食品の話は一例ですが、わかりやすくいうとそんな感じで他にもサービスや色々なプロダクトで共通して同じことがいえます。だからこの国はチャンスの宝庫なんです。
  

危機感

一方で日本をそとから眺めると危機感を抱いてしまうことがとても多いのも僕が海外勤務をしている理由のひとつです。

ひとつが日本のプレゼンスの低下。東南アジアで大きなプレゼンスを発揮しているのはアメリカ・中国・韓国この3カ国であることが多いです。日本製のテレビを買っている人をみると「この人は日本好きなのかな?」とおもうほど、製品に強みはなく、価格も高い日本製品は現地の人に選ばれづらくなっています。日本では2010年くらいから気持ち悪いくらい日本礼賛のテレビ番組なんかがやたら流行っていましたが、あれって正直、洗脳的な気がしてならないです。現地で見てみればわかります。海外での日本のプレゼンスはすでになく、外国人が興味があるのは日本人が持っているお金だけでしょう。

東南アジアの情勢はどんどん変わってきていて、この10年で10億人の貧困層が10億人の消費者層に変わりました。これってマーケットデータとしてあったりなかったりして、日系企業は信じないパターンや様子見になるケースが多いんですが、確実に消費者に変わっています。インターネット普及率も爆発的に伸びていて、2017年はベトナム人の人口の50%以上にあたる5000万人以上がインターネットに接続できる環境になります。そして、このあと5年やそこらで80%を越えることは明白です。

日本は失われてた10年が20年になり、もうすぐ30年になるでしょう。多分このまま失われ続け50年、100年となるかもしれません。それくらいマーケットとしての魅力は低下しています。有名な投資家も日本の株式投資からどんどん手を引いているという話を耳にします。ではどうすれば良いのか。G人材になるしかないんです。
  

G人材

G人材と読んでいるのはまあ、グローバルのGなんですが、なにも日本を捨てて海外に出て行けということではないのであしからず!僕はもう一度現代社会を俯瞰してみて社会を再定義した上でビジネスの判断ができる人材をG人材と呼んでいます。

もはや、国、国境、人種なんていう考え方は古臭すぎてファンタジーみたいなものです。今東南アジアで働いていて感じること。それは実質的に国境はなくなり人々がインターネットを使って繋がりコミュニケーションして仕事ができる環境が出来上がっているということです。明治時代に廃藩置県があって、日本という国ができたときと同じように、ビジネスレベルではすでに国という概念が希薄化してインターナショナルなチームで仕事をすることが多くなっています。ですから国家とか国境とかを意識してビジネスするのは古臭いんです。自分の能力が発揮できてニーズがある環境に身をおいて必要な人材は世界各国から集めるような仕事がこれからの主流になるでしょう。

その仕事が日本からリモートでできるなら日本にいればいいし、海外出ていったほうが効率的だったり、生産的だったりするのなら海外に出ていって仕事をすればいいだけの話です。例えば北海道出身で、東京で就職をすることは今となっては普通ですがたかだか100年そこら前ではそれは”別の国で仕事をすること。”みたいな感覚で捉えられてたわけじゃないですか。でも日本が国家という概念を作ってみんなの意識が変わったので同じ日本国内で仕事をするのならいいんじゃないの?という風に意識が変わっていっただけの話です。北海道や東京の地形が変わったりしたわけではありません。

今、それがグローバルで起きているということを理解することからはじめましょう!

そして、今僕が言いたいことはただひとつで「どうせ働きに行くなら東南アジア一択でしょ」。ということです。

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