三菱商事を経て、メリルリンチなど大手金融機関を12社渡り歩いたお金の専門家、山崎元さんが書いた資産運用の本が面白かったのでシェアします!その名も『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 』お金の話とか全然わからなくてもすんなり読めると思います。僕がそうでしたから(笑)この本はお金の話にはまったくの素人の”ボク”とお金と投資のプロ山崎氏との対談形式で進んでいくので、誰でもすっと読めます。
一番安全な投資なら日本国債を買う
「安全に持っておきたいってことだよね。そしたら日本国債だね。『個人向け国債』ってやつを買うといい」 「(そんな、あっさり……)でも、それだって減るかもしれないんですよね?」 「個人向けの日本国債は途中で解約しない限り減らない。元本保証だから」 「えっ、減らないんですか?」 「うん。減らないね。国が保証してくれてるから。『変動金利型10年満期』というタイプを買うといいんだけど、今だったら10年もので0・3%くらいの利回り。みずほ銀行の定期預金がだいたい0・12%(※)くらいだから銀行に預けてるよりは、ちょっといいんじゃない。いまは金利が低いからそんな差はないけど、今後、金利があがったときには、それにあわせて個人向け国債の金利も上がるようになっている」 ※みずほ銀行のスーパー定期300、満期10年の場合(2015年9月現在) 「でも、それって安全なんですか……」 「銀行に預けてるより安全。だって銀行と国のどっちが先に潰れるかといったら、国よりも銀行でしょう」 「ということは、銀行より得して安全ってことですか……」 「うん」 「じゃあそれ、やったほうがいいじゃないですか」 「そうだね」 「どうして、みんなやらないんですか」 「それは、知らないから。携帯電話の料金プランを見直せば携帯代も得するじゃない。それと同じことで、世の中には知ってるだけで得することってたくさんあるの。だから金融の正しい知識をつけることは大切なことなの
1000兆円の借金を抱えているから日本国債はヤバイみたいな考え方をする人が多いですが、それはメディアが面白おかしく報道しているせいで偏った知識が植え付けられているようです。日本国債は手堅い投資としては優良で元本保証されるので投資した金額を割ることはないんです。知ってるか知らないかだけで大きく差がついてしまうんですね。SBI証券とかで簡単に買えるようです。
お金を増やしたければ銀行に近づくな
まず、ひとつ言っておくとね。お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい」 「えっ!? お金を運用するのに、銀行に近づいちゃいけないんです
青天の霹靂といいますか、ガーーンときて、印象に残っている内容です。銀行ってお金を増やすイメージがあるじゃないですか。でも近づいてはダメなんです。
詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、読むととても納得感があります。銀行は消費者からお金をもらって大きな組織を動かしているわけです。銀行員の給与も消費者からのお金でまかなわれていますが、ATM手数料、送金手数料なんかじゃまったくもってカバーしきれないんですね。そうなると銀行は他の手段を取るしかないと。なので銀行がすすめる金融商品には落とし穴があることが多いのです。
保険には入るな
「家族がいないなら、どの保険も入らないほうがいい」
銀行とにた理由で保険もそんな賭けらしいです。しかも日本の保険制度には高額療養費制度というものがあり、ある一定額以上になった場合医療費を国が負担してくれる仕組みがあるので大病を患っても保険にさえ入っていればそんなにビビらなくて良いんです。しかし、「保険はお守り」みたいな思考停止状態の教えを親世代から引きずって健康保険に入っちゃってる人は多いみたいですね。本書で勉強を是非読んでもらいたいです。
最大の投資は仕事
最後にとても意外だった内容です。
今のうちにやりがいのある仕事を見つけておくっていうのは、本当に大切な投資。
お金を転がして利益を得るだけが投資ではありません。実は世の中で必要とされているスキル、新しい価値を生み出すスキルが将来的に大きな利益になることがあります。そして自分のスキルから得られる費用対効果は単純にお金を投資するよりも大きなリターンになることがあるということです。ブログで少ないながらお金を稼げるようになってきた僕にとってはかなり腹落ちしました。
今日は「お金を増やしたければ銀行には近づくな」というタイトルで『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 』という本の紹介をしてみましたー!