最近仕事で疲れているのか。めっちゃ刺さる話ばかり。
心が自由になる、初期仏教30の説法: タイの森の寺スカトー寺住職 パイサーン・ウィサーロ師のお話 (イケハヤ書房)
を買って読んでいるんですが、かなり面白いです。23年前からタイに移住している筆者の方が、バンコクから車で8時間くらいのところにある寺院で僧侶の方の説法をまとめた本なのですが、まさに東南アジア的価値基準が散りばめられていて読んでいるだけでリフレッシュできます。
幸せになりにくい人、幸せになりやすい人 自分のことしか考えない人は苦しみやすい人です。
8)幸せになりにくい人、幸せになりやすい人 自分のことしか考えない人は苦しみやすい人です。 なぜなら何かあった時にたとえ小さなことであってもとても大きく物事を受け止めてしまうからです。 他者のことを思いやる人は幸せになりやすい人です。 なぜならその人の心は広くて自分だけよければいいという「我」が少ないからです。 その空間が幸せを大きくしてくれるスペースなのです。
これ最近、身を持って体験したことで「ハッ」となりました。ある非常にロジカルな人がいて仕事でバシバシ提案してくるタイプだったのですが、なぜか周りに受け入れられない。なぜかというとその人の意見は論理的には完璧なんですが、全部自分のための提案でしかなかったんです。だからいくら会議で周りを論破しまくっても結局、最終的な意思決定はその人の思うようにはならず、その人は悩み続ける。論理的に自分が負けた理由を分析しようとして(そんなものはないのだけれど)考えまくって、うんうん言って不幸せそうな感じです。
周りの幸せを願って彼が論理的思考を使って行ったら状況は違ったでしょう。例えば誰かがお客さんとの交渉で悩んでいたら論理的な説得方法を一緒に考えてあげるとかしていればよかった。どんどん他人を思いやって頭を使うと自分のことは小さい問題になっていって、気持ちに幸せを感じるスペースができてくるんですよね。