数日前から結構話題になっているのですが、ベトナム政府は第一外国語として日本語を採用するそうです。
在ベトナム日本国大使館と在ホーチミン日本国総領事館、国際交流基金ベトナム日本文化センターは、教育訓練省との間で、ベトナムの初等・中等教育における日本語教育の導入について合意した。それによると、ベトナムの小学校で、3年生から第1外国語として日本語を教育する。
具体的には、2016~2017年度より、ハノイ市内の3つの小学校で日本語学習クラスを試験的に導入する。各校2クラスずつ設置する予定で、この結果に基づいて、順次国内各地での導入に取り組んでいく計画だ。
viet-jo.com
これって東南アジアでは異例。普通は英語とか中国語とか話す人が多い言語にフォーカスするのが合理的なんですがね。日本語話者って何人くらいなのかなー。調べたら1億3千万人くらいだそうで。その9割がたは日本に住んでいる、つまり日本人ということですね。
ベトナム人の日本語話者が増えることでどのような変化があるのか考えてみました。
システム開発などのいわゆるオフショアの仕事がやりやすくなる
今もっとも大きな影響はオフショアの仕事が円滑になることだと思います。どんなオフショアの仕事でも共通している問題が、
・依頼者の意図が作業者に正確に伝わっていない
・コミュニケーションロスが膨大に発生する
どっちも英語は母国語じゃないので、どうしてもコミュニケーションしづらいんですよね。
日本人はやっぱり英語がしゃべれない。あるいは苦手。なので、ベトナム側が日本語対応してくれたらかなりコミュニケーションスムーズになると思います。日本人は温和な正確なので多少話すのに手こずっても丁寧に教えてくれることが多いですから。そういう意味でもベトナム人が日本語話せるメリットは大きい。
ベトナム人が日本で働くチャンスが増える
いろいろな業界で人材不足が懸念されていますが、僕は親日で真面目で誠実な国民性を持つベトナム人をどんどん日本に招致して仕事をしてもらったら良いんじゃないかと思っています。日本語が話せるスキルがあることで語学習得のハードルが低くなるので日本で働きやすくなりますね。ただ、今のこどもたちが大人になるころまでに日本マーケットが魅力を保てているかどうか。。
何はともあれ、日本人に取っては母国語が他国で第一外国語となることはうれしいことですし、ベトナムは政府的にも日本との連携強化を後押ししてくれているようなので良いニュースでしたね。