前回、「ベトナムオフショアでの僕の失敗談。」で話したが受託開発で僕たちの会社は大失敗をしました。断っておきたいのですが、大失敗はしているものの撤退は考えておらず、別の道で再建というか利益が出るビジネスモデルをすでに考えて行動しています。
大失敗の大きな理由は「そもそもラボ型開発で受託が成り立たない」ということが挙げられますが、今回失敗したな~と思ったのがラボ契約自体。ラボ会社にひどい目に合わされました。なので失敗事例と対策を紹介したいと思います。
役立たずのエンジニアを変えられない
僕たちがラボでアサインしていたエンジニアは2名いました。
フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアです。あるとき「日本のあるパッケージシステムが動かなくなってしまったので原因を解析する」という仕事が入りました。まあ、コードを解析していって不具合を見つけるっていうのはすごく初歩的な仕事ですが、ひとつ気をつけなければならないことがあります。
それは報連相をしっかりやること。
100%解析結果が出るという保証は誰にもないわけですが、お客さんはお金を払っています。なので毎日解析した作業内容を簡単でいいので報告して相手に「ああ、ちゃんと解析してくれてるんだな」とわかってもらう必要があるのですが、ここができない。まず、ベトナム人エンジニアから報告がなく、「報告をしてね」と再三言ってやっと出てきたのが
「I search file ◯◯◯◯◯ but I couldn’t find anything 」(今日は ◯◯◯◯◯ を調査したが何も見つからなかった」
これだけ。顔が見えない相手にこんな報告をしたらアウトです。
そこで僕たちはベトナム人エンジニアに報告の仕方を教えました。
・どんな目的で
・どういう調査をして
・その証拠のキャプチャ撮って
・結果はどうだったのか
・次はどういう調査をするか
ここまでフォーマットに起こして解説しましたが、それも無視され結局レポートはこっちが言うまで上がってこない。上がってきても1,2行という状態でとてもお客さんに報告できるようなものではありませんでした。
自体を重く見た僕は担当変更をしようと思い、ラボ会社に相談しました。
「エンジニアが全く報告ができなくて、報告の仕方を教えてるんですが、してくれません、エンジニア変更してもらえませんか」。至極当然の相談だったかと自分では思いました。しかし、ラボ会社からの返答に僕は愕然としました。
「ベトナム人は報告できません」。言葉を失い、この会社は近々解約しようと決めました。
ちなみに新しく提携している会社ではしっかり報告してくれるエンジニアがごろごろいたので僕は今でも「ベトナム人は報告できません」。と言ったのはあの会社が仕事を増やしたくないから言った言い訳と思っています。
ベトナムだからできません。というやつは疑え
確かに国民性の違いがありますから日本人とは考え方が違う部分はたくさんあるんですよ。
家族をすごく大事にしたり、結婚式の写真を平日3日くらい休み取って撮りに行ったりなど。そういうのは良い。良いんですが、仕事を国際感覚でやるなら国際的な基準でやらなければマズイよね。という話です。
「家族の用事があるから納期守れません」
僕はそんなこと言ってるエンジニアに「そんな行動してたら、きみの家族を守れないよ」。と言います。
つまり、ベトナムだから無理っていうのは思考停止なんですよ。逆にベトナムなのにコレできちゃうの?って感動する事ができたらそれが強い価値になります。僕はそれを目指しますし、僕のチームはこの考え方がわからない人は要らないです。次回はラボ型開発の契約で失敗した話を紹介します。