韓国の1人あたり名目GDP(ドル)が、2020年には日本とほぼ同じになるという結果が、IMFの推計(World Economic Outlook Databases (October 06, 2015))に出ており、驚きをもって報道されているようです。統計を見ると、実は、将来というだけでなく、現時点(2015年)でも違いは2割未満で、ほぼ同一といえるものになっています。
2020年には韓国の一人あたりのGDPが日本を追い越すらしいです。
円安の影響などもあるのだそうですが、日本と韓国の一人あたりのGDPっていうのがいま現状で20%くらいしか違いがなく、IMFの予測では5年後の2020年には韓国の一人当たりのGDPが日本のそれを追い越すんだそうです。話題になっています。
そもそも、一人あたりのGDPってなんなのさ?
GDPを一言で表すと、
「日本で、日本人が働いて稼いだ儲けのトータル」
ってことです。ここでは管理人が大好きなポテチを例えにして説明しますね^^
管理人がスーパーで、ポテトチップスを128円で買う。
スーパーはお菓子業者から、ポテチを100円で買う。
お菓子業者は農家さんから、ジャガイモを50円で買う。
農家さんは農協で、種イモを10円で買う。
種イモを海外から8円で買う。この場合のGDPの合計額は、
(128-100)+(100-50)+(50-10)+(10-8)=120円となります。
ふむふむ、、語弊を恐れず、超平たくいうとGDPとは国民がみんなで儲けた利益の合算値っていうことですね!みんながたくさん稼いでたくさん消費することでGDPは大きくなりますね。そして、国民の数で割った平均値が一人あたりのGDPとなるわけです。
つまり、今の価値観基準ていうのは、たくさんお金を稼いで、たくさんお金を使うことが”豊か”とか”幸せ”、いいことなんだー。となっていますよね。前提として。
これが、おとなり韓国に抜かれるということがとても話題になっているわけですね。日本は少し前まで経済大国として世界第2位につけていたのに、中国にその座を明け渡し、今度は韓国に抜かされてしまうのか・・・。日本がどんどん落ちぶれているような感じで焦ってしまう人もいるでしょうが、これよく考えたほうが良いでしょう。本当か?と。
”GDPが高い方が豊かで幸せ”っていう考え方は前時代的すぎる
ちきりんさんも「GDPは100兆円下げた方がいい」と言っていますが、僕も同意見です。
そもそも、今の時代でお金が儲かっている方が豊かで!幸せです!とかって言われて違和感を感じない人の方が少ないんじゃないですかね。
そもそも、稼いでいるお金=自由に使えるお金ではないわけです。
50万円稼いで東京のめっちゃ物価が高いところに住んで45万円生活費に消えていたら5万円しか残らない。幸せですか?
さらに別の視点、いいモノが安く買えたら幸せじゃないですか?
一昔前まではブランド物で身を固めることがステータスみたいな時代が会ったわけですよ。服の全身コーディネート、100万みたいな。それでGDPが上がるわけです。違和感しか感じないですよね。いいモノが安く買えた方がいいっしょ。ユニクロのウルトラライトダウンが薄くて軽くて、見た目はかぶるかも知れないけど数千円で買えたら幸せじゃないですか?
1人のアーティストのCDアルバム3,000円払って聴くよりも、Amazonプライムで何人ものアーティストの名曲を年間数千円で聴ける生活の方が豊かじゃないですか?でも今のGDPの表す”豊かさ”っていうのは「1人のアーティストのCDアルバム3,000円払って聴く」方が豊かって言ってるんですよ。この基準やめません? 消耗以外のなんでもないですよ。
じゃあ幸せってなんなの? 東南アジア見学しにきなはれ。
東南アジア。一度見に来てください。観光じゃないです。むしろ観光したら何もわからないと思います。現地の生活見てみてください。
ベトナムなんぞ、一人あたりのGDPがこの間やっと2,000ドル超えました。(日本は3万5千ドルとかでしたかね。)普通に考えて日本より貧しい、大変な生活をしていると思うじゃないですか。
めっちゃ楽しそうなんですよ(外で飯食べてるけど。笑)
いや、実際輪に加わったら、めっちゃ楽しい!
まあ、僕の主観なのですが、僕はベトナム料理を200円とかで注文して、ベトナム人の友達とワイワイ食べて、カフェで100円のコーヒー飲みながら、これからみんなでどんな面白い仕組みをこの国で展開できるか?とか話すの超絶楽しく、幸せですけどねー!
お金をいっぱい儲けて、いっぱい使う。これだけでシンプルに豊かになれるのか。僕はそうは思いません。じゃあ、どうなれば良いのか。それはまだ考えている途中ですが、きっとベトナムで仕事して、生活していくなかで見つかるかな。と思っています。