駐在員の方に話を聞くと、現地では『OKY』という言葉がはやっているそうです。これは『O(オマエ)がK(来て)Y(やれ!)』の略です。たまに、日本本社の社長や役員が現地に来て、現地の実情を知らずに、業績が上がらないことを叱責する。何も分かっていないのに、アレコレ指図をする。でも、その指示が的を得ていないので、現地はますます混乱することになる。http://residentofficer.com/family/67/
こんな話があります。僕も経験があります。日本の本社のお偉い人たち、特にバブル世代とかだと最悪なんですが、なぜか「過去の成功体験に縛られている」場合が多いです。日本でも時代錯誤、老害なんて言われていることもつゆ知らず、部下には見当はずれなアドバイスをする人。例えば営業とかでいえば、今の時代ですね。飛び込み営業とかは費用対効果が悪いんですよ。それより、WEBサイトをしっかり作って、コンテンツ・マーケティングでプル型営業しましょうよ。っていっても一向に理解しない、挙げ句の果てには意味のわからない精神論に落としこむ。みたいなこと、あなたの会社でもありませんか?
それが海を超えると更に厄介ですw 日本ではいうても、帰属意識と忠誠心の高い社員ですし、上司のバックグラウンドというか昔の栄光も理解してある程度尊敬してくれる面もあるでしょうが、ベトナムで日本の古風なやり方でベトナム人社員を縛り付けようなんてナンセンス極まりないです。ベトナム人はまったく言っていることを理解しないと思います。
あるIT企業の話です。
1年で黒字が出なかったらベトナムから撤退と言われスタート後8ヶ月赤字が続いたそうです。原因は”日本のフローを順守しないと契約が進められず”スピード感にかけている間に競合他社がすべりこんできて契約されてしまうといった感じだったそうです。フローを簡素化してベトナム用にカスタマイズしよう!そんな声も虚しく日本本社から無視され、「日本のやり方をちゃんと実行していれば成果がでるはず」と言われていたそうです。
そんな中、たまたま日本の業績が悪い月があり、ベトナムの運営を好き勝手にやっていいと言われたタイミングでベトナムのトップが「チャンスはいましかない!」と今まで抱えていた問題点をすべてクリアする方法で営業したところ、一気にクライアントがドバっと獲得できて黒字を達成したそうです。その後は成果が出た以上日本からつべこべ言わなくなって自由にやれるようになったそうです。
なので、OKYな会社で苦しんでいるあなた、一回上司の言っていることを無視して、成果を出してみてください。結果を出して、プロセスがどうのこうのなんて言ったらそんな会社に未来はないのでやめましょう。ベトナムにも求人はたくさんあります。