外国人観光客 3,000万人はいけると思う!東南アジア向けのプロモーションで日本は観光立国できる。

日本政府観光局によりますと、ことし1月から先月までに日本を訪れた外国人旅行者は去年の同じ期間に比べて48.2%増え、推計で1631万6900人となりました。これは、去年1年間の1341万3467人を290万人余り上回り、年間の外国人旅行者数の過去最高をさらに更新しました。

外国人観光客の数がうなぎのぼりだそうです。昨年も一昨年に比べ増加していましたが、今年は昨年よりも多いということなので勢いづいているなーと感じます。日本は観光立国して外貨を稼ぐスキームをしくのと同時に東南アジアに住んでいる者からするともっと東南アジアでプロモーションすべきです。

日本は真剣に観光立国をすべき

日本における労働人口は減り続けますし、製造業などはどんどん途上国のいきおいに飲まれると思います。

日本人がモノを作って海外に売って豊かになる。という構図は書き換えられつつあるということです。

今までのように国内需要だけでどうのこうの、という議論はもはや不毛な気がしてなりません。外貨をとりこんで日本経済を盛り上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。

① 外国人労働者を受け入れて労働人口を増やして生産力をあげる

② 圧倒的なイノベーションで世界に売っていける商品・サービスを創る

③ 外国人観光客を日本に呼び寄せ、消費を促す

などなど選択肢はいろいろありそうですが、①労働者を日本に呼び寄せるには世論やら、法整備やらクリアにしなければいけない問題が多くあります。②圧倒的なイノベーションは過去の傾向から日本では生まれにくいし、優秀なイノベーターが生まれる環境をつくる方法はわかりにくいので、国がフォローできるのは資金提供くらいでしょうか。

一方で、③観光客を増やして、消費を促す、という選択肢は設備投資をして、うまくプロモーションするだけで必然的に外貨を稼げる方法になるはずです。特に東南アジアで今後増えるであろう中流階級にたいして、魅力あるコンテンツを創って、プロモーションすれば今後10年、20年先の大きな利益に繋がります。

東南アジアの人は日本に強いあこがれを持っている

日本人が思っている以上に東南アジアの人は日本ブランドに対して強いあこがれを持っています。中国の話ですが、同じブランドもののバックが同じ価格で中国と日本で売られているとしたら、「日本で買う」という人がいるそうです。理由は”日本で買った”という事実が一種のブランドになっているし、品質の圧倒的な証明になるんだそうです。しかもこれ、中国のどこの馬の骨ともわからない店との比較ではなく、そのブランドの中国国内の正規代理店との比較というからさらに驚きます。

僕自身もベトナムで似たような経験をしました。日本に一時帰国するときに会社のメンバーに買い物を頼まれました。キヤノン製の20万くらいするカメラでした。あまりに高級品だったので驚きましたし、この商品ベトナムでも実は売っています。

保証書は日本国内でしか有効じゃないし、もしも僕が途中で落っことして壊したとしても責任もたないよー。とは伝えましたが、彼女は、「ぜひ、買ってきてください!」と譲りませんでした。やはり先程の中国の話と同じで日本で買うものは間違いなく、本物!ということで色々なリスクを踏まえても僕に買い物を頼みたいということでした。(おかげで、僕はベトナムに帰ってくるとき荷物をひやひやしながら運びましたがww)

しかも、アジア・東南アジアの旅行者が使っている額も多いです。2年前のデータですが、

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訪日外国人の消費動向 - 国土交通省

外国人観光客国別の消費額です。全体の平均が11万円くらいでタイの人10万、シンガポール13万、マレーシア11万と東南アジアのいわゆる発展途上国、これから経済がさらに伸びるだろうと言われている国の人たちがすでに平均と同じくらいかそれ以上に日本でお金を使っていることがわかっています。

さらに合計すると、

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訪日外国人の消費動向 - 国土交通省

東南アジア3カ国の消費額合計はもうすぐアメリカ人の消費額を超えそうです。

こういった東南アジアの国々にこれから10年スパンで中流階級が億単位で増えることを考えるとどして今、プロモーションしない手はありませんよね。また海外で生活してみてわかるのは日本が外国人にとって滞在しづらい要素を持っていることです。

しかも、日本と東南アジアは近い

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日本と東南アジアの距離はたかだか3~4,000キロしかありません、欧米にいくざっくり2分の1の距離で旅行することができるのです。僕はベトナムと日本を良く往復しますが、片道5時間30分くらいです。感覚的には国内移動に毛が生えたようなもので、この距離の近さは旅行者の心理ハードルを低くしてくれているはずです。

Wi-Fiも英語も使えない国、日本

こんなにメリットがいっぱいある外国人観光客の呼び込みですが、日本には決定的な弱みがあります。それは、Wi-Fi環境と英語話者が少ないことです。しかも、都心部での移動などは世界一複雑な公共交通機関を使わないといけない。遠回しに、「観光しにくんな」と言っている、いやがらせレベルですw

まずは無料で使えるWi-Fiを整備すべきです。これだけで外国人は日本のモバイル・デバイスを持っていなくてもIphone1つでさまざまな情報にアクセスできます。(それと同時にジョルダンの英語版みたいなのを作って広告収入で儲けることも可能です)

そして、日本人の英語しゃべれなさもなんとかしないといけない。先日ベトナムの英語話せる人の割合は日本より多いという記事がありましたが、日本人の英語しゃべれなさは半端ないです。とても英語教育を取り入れている国とは思えないほど話せない。これが改善できるだけでも大分、観光しやすさが違うと思うのですが。。。いっそ政府はYOUTUBEに観光案内で使える100フレーズみたいなコンテンツをBerlitzとかと組んで配信してしまえばいいのではないかとか思います。

中国人の爆買いが最近よく報道されていますが、中長期的に爆買いするのは間違いなく、東南アジアの観光客です。彼らのまなざしが欧米にいってしまう前に近くて最高の観光先「日本」を売りだしていったらいいんじゃないかという話でした。

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