こんにちは!でんちゅうです。
僕は今、東南アジアにあるベトナムという国でいわゆるオフショア開発というやつをしています。今日はベトナムのオフショア開発に携わるエンジニアのスキルに関して紹介します。
開発レベル
まずは一番重要な開発レベルの話をしようと思います。
ベトナム人エンジニアの採用面接をしたり、実際に一緒に働いたりしている僕ですがベトナム人エンジニアの開発レベルは仕様書がある案件に対して、理解がきちんとできれば非常に高いと感じています。
数十人ではありますが、若手のベトナム人エンジニアたちのスキルセットや開発実績を見てきましたが非常にレベルが高いです。そして、スキルに対しての給与は同スキルの日本人エンジニアの20%程度というから驚きです。(もちろん日本語はできないわけですが。)
ベトナム人エンジニアの給与水準はいくら?
一緒に面談をした当時の弊社CTOも驚いていました。
「この人、月20万ですけど、同じスキルセットで日本で雇ったら90万くらいの価値がある人材です。」と言っていたくらいです。
しかも、月20万というのはラボ契約として、そのエンジニアが所属する会社に支払う金額で実際のそのエンジニアさんの給与は想定ですが、400ドル〜600ドルクラスです。日本円にすると5万円〜7万円くらいという事ですね。これがベトナムに日本のIT企業が続々と進出してくる理由です。しかし、日本のIT企業の盲点があります。それはコミュニケーションの問題です。
通訳で、本当に解決できる?コミュニケーションの問題。
優秀なエンジニアがいるのはわかりましたが、コミュニケーションの問題は根深いものがあります。ベトナム人エンジニアは基本的にはベトナム語しか話せないと思ったほうがいいでしょう。自称英語が話せるというエンジニアは優秀な大学(ハノイ工科大学など)を出ている学生ならたくさんいると思いますが、彼らの圧倒的多数は英語が片言でしかもベトナム語なまりが強くとても会話はできないです。なので、テキストでのコミュニケーションなら可能というレベルです。日本人のオフショア担当者も英語がそこまで流暢な人がつくとは限らないでしょう。
つまり、日本人社員とベトナム人エンジニアとの間にはコミュニケーションの問題がよく発生します。
それなら、日本語の通訳をつければ解決するじゃないかと考える日系IT企業の経営者は多いです。しかし、単に日本語の通訳ができるベトナム人を雇用しても実はコミュニケーションの問題は解決できない場合が多いです。単なる日本語通訳者はIT知識がないので、たとえ日本語であれど、システム開発の関する翻訳・通訳をするのが非常に難しいです。(日本人でもエンジニアになったばかりの未経験者に開発用語ばかりで話すのが難しいのと同じですね)
なので、解決策としてはブリッジSEと呼ばれる、エンジニアで、かつ日本語が業務レベルで話せる人材を採用するか、IT通訳者と呼ばれる通訳で、かつIT知識を持っている人材を採用するかという方法を取ることが良いです。
ブリッジSEとIT通訳者を比較すると僕の肌感覚+まわりから聞いている話ですが、前者の方がプロジェクトが円滑に進む確率が高いです。
優秀なエンジニアとブリッジSE、あるいはIT通訳者と日本人マネージャーという体制から始めるのがオフショア開発を成功させる近道です。