シェア◯◯%!意外とベトナム人が仮想通貨を買っているという話

こんちゃお!でんちゅうです。


今日は「仮想通貨」のお話です。でんちゅうはベトナム在住5年目になるので、ベトナム人とのネットワークも徐々に増えてきて質の良い情報が集まるようになってきました。


ある日、取引先のマネージャーの人から「でんちゅうさん、知ってます?ベトナム人も仮想通貨、買ってますよ?」という話を聞いていました。それ以外にも数人から同じような情報を入手していて、ある会社の社員さんなどはビットコインで1500万円の利益を得て、ベトナムに家を買ったというじゃありませんか。すごい夢がある話ですね!w そのあと、仮想通貨の通貨別のシェアデータを見る機会がありました。
  


  
ベトナムドンが仮想通貨市場に占めるシェアは1.75%もあります。しかし、これがベトナム人が買っている金額のすべてではないと、でんちゅうは考えています。Tweetにも書いたんですが、ベトナム人のひとたちの話をそうごうするとどうやら、ベトナム人はベトナムドン以外で仮想通貨を買っている可能性が高いです。まず、ベトナムでは政府が仮想通貨の取引を禁止しています。(厳密にはベトナムドンでの購入を許可していないという方が正しいかも)です。ですので、ベトナム国内で本当は仮想通貨を買うことができないはずなんですが、ベトナム人は仮想通貨が欲しいんです。その理由を以下で解説します。
  

自国通貨に対する信用

ベトナム政府が発行する法定通貨ベトナムドン。この通貨に対して、ベトナム人の信用度は低いと言えましょう。世界でも上位の信用力をもつ日本人には想像しづらいことかもしれませんが、東南アジアの国の法定通貨はあまり信用力がないです。90年代後半に発生した、韓国に端を発するアジア通貨危機でその実態があきらかになりました。東南アジアの通貨が韓国のデフォルト懸念で売られまくってインフレを起こしたのです。東南アジア各国の通貨は風が吹けば価値がいっきになるなる恐れがある。という認識がいまだに国内外にあります。その証拠にベトナムの銀行で定期預金を預けると、2018年現在でも年利7〜8%という高利率が得られます。日本であったら0.02%とかの定期預金の利率です。下手な投資に手を出すよりも手堅く資産運用ができますが、うらを返せばそこまでしないと現金が集まらないということになります。前置きが長くなりましたが、それほど、ベトナムドンに対する信用がないため、ベトナム人は金や宝石を所有します。そして、ビットコインを代表する仮想通貨はベトナム人にとって、魅力的に移ります。「どうせ不安定な法定通貨を持つくらいなら、多少リスクがあっても上り調子のビットコインを買ったほうが良い」というような認識でベトナム人がビットコインを買っているのです。
  

中間層、富裕層の増加

とはいっても「ベトナム人にビットコインが買えるの?」と思う日本人の方は多いのではないでしょうか?きっとベトナムが発展途上国で貧しい人が多いというイメージがあるためでしょう。(ちなみにでんちゅうは”発展途上国”という言葉はキライなのですがわかりやすいようあえてここでは使います)ベトナムをデータで簡単に解説しましょう。人口9000万人、ひとりあたりのGDPは2016年で2,185米ドルです。ひとりあたりのGDPが2,000米ドルを超えると、クルマの所有者が急増する。というデータがありますが、ベトナムはまさにそれで、現在、ハノイ・ホーチミンの主要都市ではモータリゼーションの真っ只中、市中の移動手段はバイクからクルマに主役が交代しつつあります。それくらいの購買力があるベトナムですから、仮想通貨に投資する資金の調達も比較的しやすいのです。全国平均で言えば、月の収入は250ドル程度ではありますが、大都市のホワイトカラーの月収は1000ドル以上ある場合も少なくありません。物価は日本の5分の1程度なので、1000ドルもあれば十分に預金や投資にお金を回すことができます。そのため仮想通貨も購入できるのです。
  

ベトナム人の行動力

上の2つ、「自国通貨に対する信用」、「中間層、富裕層の増加」でベトナム人が仮想通貨を欲しがる背景を説明しました。しかし、前述したとおりベトナム政府は仮想通貨の購入を容認していません。なぜ、ベトナム人は仮想通貨を購入できるのか?その理由はベトナム人の行動力と、ネットワークにあります。大前提としてベトナム人には中国人的な家族意識というものがあります。家族は協力するもの。親戚も含め家族の一因。というような意識が根強いベトナムではお金にまつわる協力も親戚同士ですとハードルが低いです。例えば、ごくごく一般家庭であっても「日本に留学したい」という子供がいたとしたら親戚重が資金を募って、数百万円の資金を提供するということが少なくありません。(日本に留学することでそのあとつける職や日本からの仕送りである程度リターンが期待できるというのもありますが)。笑い話ですが、ベトナム人と結婚した日本人男性が自宅に帰ると知らないおばさんと子供が家の中にいて、嫁に誰かとたずねたら、親戚の人が地方から出てきて生活をはじめるからしばらく住まわせる。と事後報告。みたいな話もあるくらいです。それほどベトナム人の家族意識は強く、固い協力体制が整っているのです。話を仮想通貨に戻しましょう。実はベトナム人は世界各国にたくさんいます。日本のベトナム人留学生だけでも、年々増加傾向にあり、現在は中国人の次に多いです。そしてIT分野を中心にホワイトカラーの仕事で日本に就労するベトナム人も増加傾向にあります。またアメリカ、ヨーロッパも同じ傾向にあり、オーストラリアにはベトナム人街ができるほど、ベトナム人が多く在住しています。彼らが仮想通貨を買っているのです。ビットコインだけではありません。NEM、リップル、イーサリアムなど主要通貨を購入しています。そして、家族や親戚に送付しているのです。さすがのベトナム政府もウォレットの規制や取引所における仮想通貨同士の売買までは規制をしていません。そのため、データには現れないベトナムマネーが仮想通貨に入ってきているのです。そのため、冒頭のTwitterで僕は「1.75%は氷山の一角です。」と書きました。おそらく世界中のベトナム人が在住エリアの法定通貨を使って仮想通貨を購入していると推測できます。さらに加えて。ベトナム国内は仮想通貨の購入が容認されていませんが、実はこれは数ヶ月前からの話なんです。それまではベトナム政府は「ビットコインをベトナムの正式な決済として導入することを検討する」とまで言っており、むしろ仮想通貨を積極的に取り入れる姿勢でした。そのためベトナム国内にはベトコンバンクなどの主要銀行と接続された仮想通貨取引所があったのです。そのときにビットコインを購入していたベトナム人が実はたくさんいます。彼らがベトナム国内で水面下で仮想通貨を販売しているらしいです。こうしてベトナム国内での仮想通貨ホルダーは増加傾向にあります。
  

政府は黙認か?

この現状に対してベトナム政府は黙認をしていると感じます。規制は一定の要人の発言のみで、摘発なんかはありません。たしかにベトナムの国家レベルで考えると仮想通貨をベトナム人が持つことはリスクよりもメリットの方が大きいかもしれません。先に述べた背景から考えると、仮想通貨を最初に買うのは海外に済むベトナム人が他国の法定通貨で購入してくれるので、ベトナムドンが仮想通貨にダイレクトに流出することはありません。そして国内に入ってきた仮想通貨は水面下でベトナムドンで取引されますが、それは国の中にとどまってくれるお金なので、外国に流出することは少ないはずです。わざわざベトナムドンと仮想通貨を交換してくれる人は圧倒的にベトナム国内で経済活動をしてくれる人であるからです。つまり仮想通貨が上手く値上がり続けてこの仮想通貨購入のエコシステムが継続しているうちはベトナム経済も少なからず恩恵を受ける可能性が高いです。現にベトナムの株式市場は空前の好景気。10年ぶりにインデックスは1000の大台に乗せて、2018年はまだまだあがりそうな様相を呈しています。仮想通貨がなくても上昇傾向にある経済ですが、それを加速してくれる要素があるなら政府としては大歓迎ですよね。これらのファクトを総合的に考えるとベトナムドンが仮想通貨に占めるシェアが大きいのは納得できますし、隠れ仮想通貨ホルダーがベトナムには多くいる可能性があると考えられるわけです。

これからベトナムが仮想通貨に対して規制をしくのか傍観を継続するかはちょっとわかりませんが、仮に規制を作っていったとしても健全な市場を作りながらベトナムでの仮想通貨の導入を進めていってほしいな。と個人的には思います。僕も仮想通貨ホルダーなのでw 今日はこんなかんじでベトナムの仮想通貨について書いてみました。

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