忘年会もほどほどにしておけよ。

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忘年会の季節。


どこのお店ももはや金曜日の夜8時以降は予約が取れなくなっていることでしょうね。

この時期になると僕はいつも思い出すことがあるのです。


あれは、20歳かそこらの時でした。僕は大学のサークルの忘年会でした。

東京の大学近くの飲み屋から帰宅の途についたのは23時前後。そこから埼玉県の北部ほぼグンマー近くにある実家につくころには日付をまたいでいたと思います。

埼玉県の北部はグンマーの赤城山から吹き下ろす北風にさらされ非常に寒い。

あんなところに山なんて誰が作ったんだと僕はこの呪われた土地に生まれたことを恨んだ。


「ちくしょう、こんな寒かったら酔いも覚めらあ!」


僕は大学の時に受けたアルコール耐性のパッチテストの結果、パッチを張った瞬間に腕が真っ赤っ赤になり、医務室の先生から「あんた、酒飲んだら死ぬよ」と言われてから怖くてお酒が飲めないのでそんなセリフも言ったことがない。ただただ寒いだけなのです。

駅から駅までは徒歩で15分程度のところ。北風を背に受けながら僕はとぼとぼと歩いて帰った。



家に帰ると家族は寝静まっていて、家の中は真っ暗だった。僕は冷えたからだを温めようとお風呂へ直行した。何分くらい湯船に浸かっていただろうかウトウトしていた僕の脳裏に風呂で寝て窒息死した人がいるというワイドショーの話が浮かび、僕は湯船からだるいからだを嫌々引き上げた。バスタオルで体をぬぐうと極寒の廊下へ出る。とその時、


・・・ガッチャ。



玄関のドアが空いた。
「ああ、オヤジが帰ってきたのか」僕はそう思った。しかし、おかしい僕が帰ってきた電車は終電だったのだ。
うちのオヤジもまた電車通勤をしている身。あいつならこんなにタイムラグがあるのはおかしくないか?駅前にこんな時間までやってる居酒屋なんかないよな。そんなことを思い玄関をチェックしにいった。そこには僕の父親なんていなかった。

・・・・そこにいたのはブリーフ一枚の見たこともない、メタボ体型の中年男。


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唐突に知らないほぼ全裸の男が深夜の自宅玄関に立っていて、自分自信はほぼ裸(バスタオル1枚)・・・。
「は? ちょっとあんた誰だよ!このやろう!」と右フックをかましていたら僕は男だったはずだ。

しかし、いざその場にいる人間は非常に無力になる。

声が出ない。30秒位だったろうか。実際はもっと短かったかもしれないが今思い出しても僕の体感時間はそのくらいだった。

なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ!?


「なぜ」は5回繰り返す トヨタ式思考で仕事を乗り切れ

日本を代表する企業、トヨタではなぜを5回繰り返すことで業務を改善してきたというがその時の僕はなぜを10回繰り返しても一切思考が進むことはなかった。なんでこんなクソ寒い中、ブリーフの中年オトコが俺の家の玄関にいるの?ええ?変態?

となりの家の人?いやいやいやいやいや見たことないし、

ていうかこいつが誰かとか今はどうでもいい、なんでうちの玄関にたってるのぉぉぉぉぉおおおおおお?


僕はきっとなぜを1億回繰り返してもスティーブ・ジョブズの細胞の1つ以下の改善案も出せない愚か者に違いない。

どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。

とにかく何か行動を起こさないことにはこの現状は抜本的に解決できない。

僕がなんとかかんとか、大腸の底の方から弄りだしたコトバが、ぐぅっとのどちんこを通って極寒の廊下の外気に触れた。


「・・・ったったたたたた多分、でですね。。。いいいいい家!!!まま間違っていらっしゃるのでは!!?」

ブリーフ中年は「・・・ほ、ほあ?」といって玄関を開けて出て行った。



そこから僕はナルトの四代目火影の5倍くらいは早い速度で”瞬身”を使って玄関の鍵をかけた。

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玄関のドアに寄りかかって安堵した瞬間、背中に衝撃が走った・・・・!!

ドンドンドンドンドンドン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「殺す気かあ!くぉんな寒いところ、出しやがってぇあ!!!」

今にして思えば。こっちのセリフだ。である。

危機はまだ避っていなかった。

僕は20年間の人生で生まれて初めてK察に通報した。今までの20年間はなんて恵まれていたんだと思った。

5分くらいでパトカーの音がしてK察の方々がいらっしゃった。



玄関のドアを開けるとそこにあのブリーフ中年はもういなくなっていた。


K察の人に事情を話して、「あー、まあ、変なひといますんで、戸締まりして気をつけてください。この辺パトロールして帰ります。」

と言って帰っていった。その後、ブリーフ中年は結局見つからず、両親に翌日そのことを話したが「ふぅーん」と流された。

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